Duram Factoryとして革製品を扱い始め、メンテナンス用品を色々使って試した結果、一番良いと思いました。そして、ぜひ皆さんにおすすめしたいと思いました。最も古く、しかし新しい、革のメンテナンス用品です。

こだわりのレザーオイル
Mustang Paste(マスタングペースト)


動物性オイルではもっとも浸透力のある100%天然のホースオイルを、レザーメンテナンス用に特別な精製を行い製品化されたマスタングペースト。革の表面のつや出しやコーティングをする、従来のロウや石油ベースのものとは違い、革製品と同じ動物性オイルなので、皮革の維持に最も適した栄養分を与え、乾燥や水分などのダメージから守ります。従来のミンクオイル以上の高い浸透力は、ハードなコードバン革であっても、油分を奥深くまで染込ませ革内部へしっかり油分を補給します。さらにペースト状にしたことで布に取っても滑らかに伸び、塗りムラの心配も無く扱いやすいです。

マスタングペーストのおすすめポイント


  • 馬(ホースハイド/コードバン)、牛(カウ/ブル/バッファロー)、羊(シープスキン)、鹿(ディアスキン)、山羊(ゴートスキン)など、動物皮革全般のメンテナンスOK
  • 革内部へ油分と有効成分をしっかり浸透させ、ベストな状態を維持します。
  • 数ある動物性オイルの中では、ミンクオイルと並び浸透性が最も高いホースオイルだけを贅沢にほぼ100%使用しています。同クラスのレザークリーム内容量100mlとした場合、マスタングペーストはホースオイル97%を含むのに対し、他のミンクオイル製品は通常1〜5%程度しか含まれていません。成分の残りはロウや石油系オイル(油脂と表示されている)などです。
  • 容量は100mlで、通常のメンテナンスであればジャケットで約20着分使えます。
  • ワードローブにマッチする、レトロアメリカンなパッケージデザイン。
  • 安心の詳しいメンテナンスマニュアル付き。

マスタングペーストの詳しい特徴


革の経年変化を十分に引き出すメンテナンス用品

皮革の維持としなやかさだけを保つ、昔ながらのシンプルなメンテナンスができるため、時が経つ程ラフ&タフなイメージの味わいのあるレザーに育てていきます。また、レザーの風合いはお手入れの方法によって変化させる事ができます。例えば、時を経たデニムのタテ落ちが魅力の様に、使い続けたクタクタ感の味わいのあるワイルドな味わいに育てられます。いつまでもしなやかさと美しさを維持させる事も可能です。(商品取り扱いマニュアルには美しさ維持のメンテナンス方法も記載されています。)

革と同じ動物性。ホースオイルならではの良さ

ホースオイルとは、食用文化を持つ熊本産ならでの馬脂(馬刺専用の臭いがない脂)から生産された、希少な高級原料です。マスタングペーストは、数ある動物性オイルの中ではミンクオイルと並び最も浸透性が高いホースオイルだけを贅沢にほぼ100%使用しており、例えば、革の繊維が非常に緻密で浸透しにくいコードバンでも、油分を奥深くまで染込ませ有効成分を与える事ができます。動物オイルは、植物性原料タイプのレザーケア用品よりも皮革に適した有効成分を与える事ができ、揮発性が低く非常に持続性が高いため、革が持つ滑らかさや柔らかさといった本来のコンディションを長時間キープし、油分不足によるひび割れや、質感に悪影響を及ぼす水分などから革を守ります。従来ほとんどのメンテナンス用品は、ロウや石油系をベースとする革表面のつや出しやコーティングタイプですが、マスタングペーストは革の内部からケアする本格的なメンテナンス用品です。

様々な革製品に使えるマスタングオイル

  • 革靴、ウェア、鞄などのレザーファッションアイテム、また自動車やソファーの革シート、スポーツ用品などの革製品全般に。

    また、無色なのでどんな色のアイテムでも使えます。

  • 動物革であればなんでも使えます。馬(ホースハイド/コードバン)、牛(カウ/ブル/バッファロー)、羊(シープスキン)、鹿(ディアスキン)、山羊(ゴートスキン)などのほ乳類全般。

    ※スゥエードやヌバックなどの起毛革タイプ、メタリック皮革、は虫類革は使用で来ません。

  • タンニン、クロム、混合なめしなど革仕上げを選ばずメンテナンスでき、スムースレザー、床革、底革、サドルレザー、ヌメ革、オイルドレザー等の様々な加工革に浸透します。

革はもちろん人体にやさしいナチュラルな素材

石油系オイルや有機溶剤などの科学製品は一切含んでおりませんので、革の変質や変色の心配が有りません。マスタングペーストはもともとスキンケアクリームの原料から作られている為、メンテナンスする手指に非常に優しく、また肌に直接触れる機会の多い革製品に安心して使えます。(クリームを直接手に取って革製品に塗布する方法でも、肌への影響はまったくありません。)

数パーセントの天然BEE WAXを加えペースト状に仕上げた事により、オイル状のローションタイプに比べ無駄にオイルが吸収されず効果的です。

※肉眼では見えませんがBEE WAXは革表面に残り、オイル分のみが革に浸透します。BEE WAXは仕上げのポリッシュ段階で拭き取られ革に付着する事は有りません。

ペースト状態は革とウエスの摩擦熱(または手指の温度)により、すぐオイル状に変化します。スーっと塗り延ばす事ができ、革の表面にダマになって残らず、サラサラしてべたつきません。

ホースオイルの実力とは


ホースオイルに含まれる不飽和脂肪酸の特徴

オイルに使用される動物性脂肪に含まれる脂肪酸は、使用時の革への浸透力を左右します。
脂肪酸には2種類あり、「不飽和脂肪酸」はやわらかくサラサラで浸透力が非常に高いのに対して、「飽和脂肪酸」は硬くて固まりやすいベトベトした脂で浸透力が低いのが特徴です。
浸透力が高い「不飽和脂肪酸」は、動物性脂肪ではホースファット(馬脂)やミンク脂に多く含まれていますが、それ以外の羊脂(ラノリン)や牛脂などの動物脂は「飽和脂肪酸」が多く含まれています。
解りやすい違いとして、例えば飽和が多い牛脂を熱しオイルを抽出して常温で冷やすと、ラードの様にベトベトになります(冷めた焼き肉のプレートを想像してください)。
しかし、馬の脂は冷めてもサラダオイルのようにサラサラのまま、これが「不飽和脂肪酸」の特徴です。このサラサラ状態が浸透力の高い証拠。牛脂や羊脂などのラード状態のままでは革のように緻密な繊維の中へは浸透しにくいのです。
もちろん、革をなめす段階で加脂する場合は長時間油剤にたっぷり浸すため、どんな油材でも(牛脂が多い)革に油分を浸透させることができます。しかし、一般ユーザーが行うレザーメンテナンスの塗布レベルでは、革の内部まで油分を浸透させることは難しいのです。

ホースオイルを使う理由

マスタングペーストは、ミンクオイルだけの上質なオイル(現在では存在しません)と同等レベルの浸透力があります。

本品は内容量100ml中にホースオイル97%含むのに対して、現在主に流通しているミンクオイルと称される製品ではミンクオイル分は1〜5%程度しか含有されていません。残りの成分はロウや石油系オイル(油脂と表示)、ラノリン(羊脂)、有機溶剤などがまざっているものです。

その理由は、現在ではミンクオイルが非常に高価で希少なオイルとなってしまったためです。

仮に本品と同様の含有量にしてミンクオイル製品を作った場合、それは一本数万円という高価なものになります。

また、一頭から取れるミンクオイルの量はミンクと比べるとはるかに多いため、レザーに最適なホースオイルだけで商品化できるわけです。

マスタングペーストの最大の特徴は、昔から革のメンテナンスには最高のオイルであると言われるミンクオイルと同等の、皮革製品に有効な成分と浸透力を保有する、ホースオイルを使用していることにあるのです。

他社製品との仕上がりの違い

他社製品との浸透力の違い

コードバン革塗布後、24時間経過後の比較

左がマスタングペーストで右が他社ホースオイル。最も浸透しにくいコードバンを使った浸透比較。
同じホースオイルでも原料や精製の違いにより、浸透力に違いがでました。

革小物のメーカー、Duram Factoryがおすすめするマスタングペースト。お使いの革製品のメンテナンスにいかがでしょうか。こちらのブログで実際の使用感を写真付きで詳しくレポートしています。

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